土佐くろしお鉄道
TKT9640形


土讃線 土佐大津〜布師田間
2002年9月22日


 2002年に開業した、土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線用として登場。
 「9640」は「くろしお」の読みを数字に置き換えただけのネーミングで、確かに解りやすいといえば解りやすい。

 一般型8両の他、クジラを模した外観でオープンデッキを持つ特殊タイプ2両の、合わせて2種類10両が2002年に登場。
 さらにその後、2005年に側面片側を開放デッキとした特殊車両が1両増備され、現在合わせて11両が在籍する。
 なお、特殊タイプは2両ともカラーリングが異なる。



 車体寸法はJR1000形と同一の大型車体で、片引き戸2箇所備える。

 エンジンは小松製の駆動用450PS(SA6D140−H−1)を搭載し、直結4段式の変速機を組み合わせている。
 ブレーキはJR四国1000形と同じ、機関・排気ブレーキ併用の電気指令式。
 最高速度は110km/h。

 一部の特殊車両を除き、客室は高知側半分がロングシート、奈半利側がシートピッチ1,015mmの転換クロスシートとなっており、遮光はブラインドではなくカーテンとなっている。
 転換シートは背もたれがかなり高い大型サイズで、モケットはえんじ色となっている。

 一般型の乗車定員は132名(うち座席定員52名)。

 1号車から5号車までが富士重工製、6号車から10号車が新潟鉄工製、11号車が新潟トランシス製となっている。



 ごめん・なはり線で使用され、JR土讃線 後免〜高知間を各駅停車として乗り入れている。
 また、JRの1000形が1往復、ごめん・なはり線の奈半利まで乗り入れている関係で(?)、土佐山田まで普通列車として入線する運用がある。

 JR1000形と併結運転が可能で、併結列車も多数設定されている。



土讃線 高知駅
2003年9月16日

 標準的な塗装の3号車。

土讃線 高知駅
2003年9月16日

 側面ロゴ。

土讃線 高知駅
2007年9月21日

 屋根上のベンチレータは丸形が4基(1基はクーラーに隠れている)。

土讃線 高知駅
2005年10月1日

 モネの庭のラッピングの5号車。

土讃線 高知駅
2005年10月1日

 反対側正面はスカイブルーで、イメージががらりと変わる。

土讃線 高知駅
2005年10月1日

 タイガースラッピングの10号車。

土讃線 高知駅
2019年9月29日

 「宝くじ号」ラッピングの11号車。

土讃線 高知駅
2003年9月16日

 3号車の銘板。
 富士重工製。

土讃線 高知駅
2005年7月16日

 6号車の銘板。
 此方は新潟鉄工製で、←の3号車よりもひと月先に落成している。

 検査票挿しや形式表記等の位置が富士重車と異なり、正面のステップ(下記参照)等とともに遠方からの判別の手がかりとなる。

土讃線 高知駅
2003年9月16日

 台車。
 JR1500形の物とよく似ている。

土讃線 高知駅
2019年9月29日

土讃線 高知駅
2019年9月30日


 JR1000形との併結4両編成。

 左の3号車が富士重製、右の10号車が新潟鉄工製で、正面下部のステップおよび正面窓ワイパー下の手すりの有無が異なる。




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