土佐くろしお鉄道
TKT8000形



土讃線 窪川駅
2022年10月5日



 土佐くろしお鉄道は、瀬戸大橋開通を間近に控えた1988年4月1日、JR四国 中村線(窪川〜中村間43キロ)を引き継ぐ形で、窪川町や中村市などの出資する第3セクター鉄道として発足した。
 当社はその中村線で運用されている車両で、土佐黒潮鉄道線・若井〜川奥信号場間はJR線との二重戸籍区間でもあるので、とりあえず「乗り入れ」という形にはなるのでここに含めた。


 1988年の設立開業に合わせて、8001〜8005の5両が製造された。

 全長17.75mの小型車体に新潟製250馬力エンジンを搭載(JRのDMF13HSに相当)し、変速2段2直結1段式の変速機を組み合わせる。
 ブレーキは電気指令式ではなくDE1A自動空気ブレーキとなり、旧国鉄形の一般型気動車と併結運転が可能。最高速度は95km/h。
 当然ワンマン仕様である。


 1997年度の宿毛線の開業に合わせて8011〜8012の2両が増備された。
 車体は従来型と同じだが、エンジンがインタークーラー付きのDMF13HZ相当の330馬力にパワーアップし、さらに台車も軸箱支持装置が枕バネ式から円錐積層ゴム式のものに変更されている。


 1999年度にさらに1両(8021)が増備されており(走行機器は8011〜8012と同一)、現在総勢8両が在籍し、全車新潟鉄工製。


 当初は各車両に「椿」「四万十」などといった愛称が付けられ、愛称名板が取り付けられていた。
 2010年度には、8021を除く全車に沿線自治体のイメージを元にしたラッピングが施された。


形式製造年 愛称
(〜2010)
ラッピング
(2010〜)
TKT-80011988とんぼ三原村
TKT-8002椿大月町
TKT-8003くろしお四万十市
TKT-8004さんご宿毛市
TKT-8005しまんと黒潮町
TKT-80111997さくら四万十町
TKT-8012ジョン万土佐清水市
TKT-80211999ヤイロチョウだるま夕日




予土線 川奥信号場
1997年6月7日

 川奥信号場で交換する「椿(8002)」と「くろしお(8003)」。

土讃線 窪川駅
2000年1月31日

 窪川駅で停車中の「さんご(8004)」。

土讃線 窪川駅
2000年1月31日

 同じく「しまんと(8005)」。

土佐くろしお鉄道 宿毛駅
2003年9月16日

 2000系「しまんと」と並ぶ「さくら(8011)」。

土讃線 窪川駅
2019年9月29日

 四万十町ラッピングの施された、元「さくら(8011)」。

土讃線 窪川駅
2019年9月29日

 TKT8011形の銘板類。

土佐くろしお鉄道 中村駅
2019年9月30日

 現在は宿毛市のラッピングが施されている、留置中の元「さんご(8004)」。

土讃線 窪川駅
2022年10月5日

 土佐清水市ラッピングの施された、元「ジョン万」8012形の屋根上の様子。

土佐くろしお鉄道 中村駅
2019年9月30日

 TKT−8011形の履く台車。




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