オハ61系 一般形客車


オハフ61
高知行223レのオハフ61−20

土讃本線 讃岐財田駅
1985年2月


 戦後の優等列車復活の機運に乗り、1951年に特急用の44系客車と急行用の43系客車が登場した。

 一方の一般型(普通列車用)としては、戦前から製造されている35系客車があり、古い木造客車と順次置き換えが進められていたが、八高線列車脱線転覆事故など古い車輌の構造上の問題による重大事故が続発したことからこれらの早急な置き換えが迫られた。

 そこで、戦前製の古い木造客車をベースにして鋼製車体に作り換えて登場したのがオハ61系である。


 17m級の木造客車3両を2両の20m級鋼体客車に作り替え、台枠は溶接により継ぎ足している。
 車体は43系客車に似た切妻タイプの物が新製されたが、客室内は木造客車から転用した紐編みの荷棚や白熱灯となっているほか、オハ35系等よりも若干シートピッチが狭く、その分乗車定員が8名多くなっている。

 台車は種車となった木造客車のイコライザー式台車をそのまま流用している。
 そのため、特に高速域での乗り心地が酷かった。


 四国においては特に高知客貨車区に重点的に配置されていたが、1985年3月改正をもって運用を離脱し、姿を消した。

 この中には、通常ニス塗りの座席背もたれが白色塗りとなっていたオハフ61−20もおり、文字通り異彩を放っていた。


四国における旧型客車最後の日まで残ったオハフ61−20の客室内。
 白色塗り木製の背もたれが実に良い味を出していた。
オハフ61−20客室
毎日これに乗りたいか? と聞かれると全力で拒否するが・・・w


形式
オハフ61形
オハ61形
寸法

20,000 mm

2,900 mm

4,025 mm
重量


車体
普通鋼
ブレーキ方式
AV
ブレーキ装置
踏面両抱
台車形式
TR11
許容最高速度
95km/h
車体構造・客室
2扉固定クロスシート
乗車定員
88
92


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