マヤ34形 高速軌道試験車


予讃線 多度津駅
2001年9月16日


 走行中に軌道の検査を行うことの出来る「高速軌道試験車」で、1964年から製造が始まり、通常走行用の空気バネ式台車の間に試験・計測専用の特殊台車を装備している。

 登場当初より冷房装置を装備しており、自車供給用の発電用ディーゼルエンジンを搭載している。
 また、日本の鉄道車両の連結器には大きく分けて2種類の形状のものがあり、相互に連結することは出来ないが、マヤ34形ではあらゆる車両と連結できるようにするために双頭連結器が装備されている。



 もともと旧国鉄四国総局では保有していなかったが、民営化の際に当時向日町運転所配置だったマヤ34−2006を譲渡されて継承した。

 普段は多度津駅北側の留置線で惰眠をむさぼりつつ、時折DE10形の牽引で四国内各地を回っていたが、老朽化が進んだことから2008年3月31日付で廃車となった。



土讃本線 塩入〜黒川間
1984年2月

 国鉄時代はもっぱら、当時向日町運転所に配置されていたマヤ34形が海を渡って検測に来ていた。

 土讃本線の多ノ郷行貨物列車781レの機関車次位に連結されて軌道検測を行う、当時向日町運転所所属で後年JR四国に継承されたマヤ34−2006。

予讃線 五郎〜伊予大洲間
2004年5月30日

 DE10形に牽引されて軌道検測を行うマヤ34形。

予讃線 多度津駅
2008年3月16日

 中央の台車。

予讃線 多度津駅
2008年3月16日

 両端の台車。



マヤ34−2006の晩年の経年変化

予讃線 多度津駅
1996年12月30日

 窓下の車体にやや退色があるが、まだ比較的綺麗な状態であった。

予讃線 多度津駅
1998年1月3日

 車体の斑模様状の色落ち部分が増えている。

予讃線 多度津駅
2001年9月15日

 全般検査を受けてから間がないのか、ピッカピカの綺麗な姿。

予讃線 多度津駅
2003年8月10日

 2年でこれほど退色するのかと思うほどの状態。

予讃線 多度津駅
2005年10月15日

 ついにパッチワークが入った。
 それだけではなく、屋根上のAU12形クーラーに注目・・・

 
 3個全てが順に角度を変えて歪んでいることから、画面向かって右から何かにぶつけたのであろうか

※情報筋では某所車庫において、上がりきっていないシャッターに激突したとのことである(時期は不明)。

予讃線 多度津駅
2008年3月16日

 廃車留置中の姿。

 
 歪んでいたクーラーキセは一応修理はされていたようだが、もっとも酷かった左端の物はまだ少し歪みが残っている。



形式マヤ34形
寸法18,040 mm
2,950 mm
4,090 mm
重量41.3 〜 46.1 t
車体普通鋼
ブレーキ方式電磁直通空気ブレーキ
ブレーキ装置踏面片押
台車形式TR202
許容最高速度110km/h
積載重量

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