チキ6000形 長物車(レール運搬車)



予讃線 多度津駅
2008年6月3日


予讃線 多度津駅
2019年4月18日



 鉄道に使われるレールは、定尺レールと呼ばれる長さ25mのものが基本であり、幹線などで見られるロングレールはその定尺レールを工場やレール敷設現場などで溶接して繋ぎ合わせて使用している。
 その定尺レールを輸送する目的でコキ5500形コンテナ車からの改造により、製作されたのがチキ6000形である。

 種車であるコキ5500形は日本のコンテナ車のパイオニアとも呼べる形式で製造初年は1959年と古く、車体全長は18mあまりで定尺レールより短いことから、種車の全長を切りつめて2両セットで使用することを前提に設計されている。

 1978年から82年にかけて総数422両が製作され、2006年4月現在JR鉄道会社全社に合わせて186両が健在であり、JR四国でも4両を保有している。



予讃線 多度津駅
1997年9月20日

 多度津駅構内に留置中のチキ6000形。



予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 多度津で発車待ち中のチキ工臨。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 前位側のレール固定部位。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 ユニット間の連結部。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 種車のコキ5500形の面影は、台枠の一部と台車程度にしか残っていない。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 上から見たところ。
 床板は木製となっている。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 1ユニット毎に差し込まれている「特殊貨物検査票」。
 積載しているレールの種類と数などが記載されている。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 手ブレーキ操作(実際は足で踏んで操作するが)の際に掴まる手すりは可動式。

予讃線 多度津駅
2019年4月18日

 コキ5500形から受け継いだTR63F形台車。

予讃線 多度津駅
2020年10月15日

 真横から見たところ。



鴨川駅でのレール取り下ろしの様子
(2021年4月7日撮影)



形式
チキ6000形
寸法

14,700 mm

2,556 mm

2,995 mm
重量
17.0 t
車体
普通鋼
ブレーキ装置
踏面片押
台車形式
TR63F
許容最高速度
75km/h
荷重
35 t


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