ヒ600形 控車


多度津工場にて
2005年10月15日


 鉄道連絡船に車両を積載するための可動渡り橋に、重量の重い機関車が乗らずに済むようにするため、機関車と客車や貨車との間に連結していた、「控車」と呼ばれる事業用車両。
 また、工場などの構内での入換用車両や、作業員の待機・休憩用に使われる事業用車両にも「ヒ」形式を持つものがあった。


 2軸式の貨車から改造された物がほとんどで、宇高連絡船が運行していた頃は高松運転所に多数配置されていた。
 ヒ300形、ヒ500形、ヒ600形などが存在し、高松駅のほか宇野駅や青森駅、函館駅、それに各地の工場内などで使用されたが、現在はJRの営業路線上で姿を見る機会はまず無くなった。


 機関車や客車・貨車の他、電車とも連結できるように連結器が改造された車両も存在し、現在多度津工場にいるヒ852形も、車籍は有していないが工場内での入れ換えなどに使用され、双頭連結器を装備している。
 なお、同車はヒ600形のラストナンバー車でもある。



多度津工場内
2007年10月13日

 四国に現存するヒ852形には、昭和57年多度津工場改造の銘板が付いている。

多度津工場内
2019年2月18日

 貨車移動機と8000系の間に連結されたヒ600形。

多度津工場内
2019年2月18日

 控車部分の拡大。

多度津工場内
2007年10月13日

 一応検査表記も書かれている模様である。





検索サイトから直接来られた方は、ここをクリックしてTopに移動できます