EF65形 直流電気機関車


高松(タ)発伊予三島行 高速貨3079列車
予讃線 多度津駅
EF65−1079
2011年5月15日



 それまでEF60形により牽引されていた東海道・山陽本線貨物列車の高速化と長編成化を図り、線路容量逼迫を改善する目的で1965年に登場。

 国鉄直流電気機関車として、完成された標準型とも言える形式で、一般型の0番台が1965年から70年までに135両製造されたほか、特急客車(ブルートレイン)牽引用の装備が施された「P形(旅客用)」が25両、そしてP形をベースに高速貨物列車牽引用に重連総括制御などを搭載した「F形(貨物用)」が17両の合わせて42両の500番台車も同65年から66年にかけて並行して製造された。


 そして、「P形」と「F形」両方の機能を併せ持つ「PF形」と呼ばれる、EF65形の集大成とも言える1000番台車が1969年に登場、1979年までの間に139両が製造された。


 よほどの急勾配でも無い限りは、殆どの直流電化区間を走行できる万能機で、主に日本の物流の動脈とも言える東北・東海道・山陽本線筋と、東北・高崎線で活躍。
 経年劣化と新型後継機関車の登場により、現在は檜舞台からは殆ど退いたが、2006年4月現在で148両が残存し、JRグループ所属の電気機関車の中ではいまだ最多勢力を誇る。

 同じ1000番台PF形でも、製造時期の違いによってパンタグラフや正面貫通扉の窓の大小、つらら切りや正面のスリットの有無などに差異がある。



 現在JR四国に定期列車として入線するEF65形は、全て貨物列車を牽引してくるJR貨物所属機。

 瀬戸大橋開通当初は、全て新鶴見機関区所属の1000番台PF形であったが、2002年12月のダイヤ改正での運用変更に伴って担当機関区が岡山機関区に変わり、PF形の他に0番台一般型も乗り入れてきている。

 2008年春の配置換えにより、高崎機関区から名物の「茶ガマ」こと57号機が岡山に転属となり、時折四国にも姿を見せている。
 これにより岡山機関区には、現存するEF65形のほとんどのタイプが配置され、四国でもそのバラエティを楽しむことが出来るようになっている。

 このほか、快速「ムーンライト松山/高知」運転時は、JR西日本・下関車輌管理部所属の1000番台PF形が、多度津までやってきていた。


 2010年3月末までに、高崎・新鶴見のPF形の岡山への異動があり、その関係で茶ガマの57号機と、最期の国鉄色2桁ナンバーの87号機が廃車になったという情報もある。


 2011年3月12日改正では、受け持ち機関区が新鶴見機関区に変更となり、四国乗り入れの6仕業を含めた9仕業が、「岡山運用」として区分されている。
 車種は全て1000番台PF形に統一されており、岡山機関区のEF65形は仕業が消滅し、0番台車については全廃された。

 「四国運用」は、通常は赤プレート車が充当されている。



金沢発高松(タ)行 高速貨73列車
予讃線 八十場〜坂出間
EF65−57
2008年9月24日


形式EF65形
〜0番台一般型ぶどう色〜

(岡山機関区所属)
 2008年春に高崎機関区から岡山機関区へ転属した57号機。
 EF65形で唯一の茶色塗装機であったが、2010年3月を持って廃車された。
〜0番台一般型 国鉄色〜
87号機

(岡山機関区所属)
 最後の国鉄色2桁ナンバー機として残存していたが、2010年3月末に廃車された。
100号機

(岡山機関区所属)
 0番台国鉄色でPS22パンタ搭載という唯一無二の希少機だった。
〜0番台一般型 JR貨物色〜
104号機

(岡山機関区所属)
 0番台の一般的なスタイル。
128号機

(当時岡山機関区所属)
 0番台の最終形で、スカートの下端部がストレート形状となる。
 このタイプは2008年に全て廃車となり、現存しない。
〜1000番台PF型 国鉄色〜
1038号機

(岡山機関区所属)
 前照灯につらら切りが装備され、前面に通風スリットの残る、菱形パンタ搭載の中期のタイプ。
 窓の支持ゴムが白のままで残る、「原型度」の高い機体。
1132号機

(JR西・下関車両管理部所属)
 最終型。前面の通風スリットが無くなり、PS22下枠交差パンタを搭載してスマートになっている。
〜1000番台PF型 JR貨物色〜
1012号機

(当時岡山機関区所属)
 前照灯のつらら切りが無い、初期ロットのJR貨物更新色機。
 この車両は既に廃車されており、現存しない。
1032号機

(岡山機関区所属)
 中期タイプのJR貨物・関西支社色。
〜屋根上〜

 JR貨・岡山区所属の1129号機の屋根上。
 機器類を覆うカバーが搭載されている。
 GPSアンテナは避雷器のすぐ横に、列車無線アンテナは運転助手席側にそれぞれ鎮座。
寸法16,500 mm
2,800 mm
3,819 mm
重量96.0 t
車体普通鋼
電動機形式
出力
MT52A(B)
425kw × 6
歯数比3.83
ブレーキ方式 EL14AS空気ブレーキ
500/1000番台は応速度増圧付
ブレーキ装置踏面両抱
台車形式DT115/DT116
ホイールベース2,800 mm
パンタグラフ形式 PS17
(1056〜 は PS22)
最高速度 110 km/h
(許容 115 km/h)


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