113系5000番台 近郊形直流電車


「こんぴら」ヘッドマークを付けた2542M
網干総合車両所所属の5000番台湘南色車

土讃線 琴平駅
2001年9月15日



 1957年、初の新性能電車として登場した通勤形のモハ90系(後の101系)以降、特急形や急行形が続々登場したが、初の平坦線区用新性能近郊形電車として1962年に111系が登場した。
 翌38年からは、電動車については電動機出力を20%アップ(1基あたり100kWh→120kWh)させた113系へと移行し、東海道・山陽線や房総各線、関西地区の主要各線で使用されている。



(四国運用)

 JR四国がJR東日本から購入のうえで改造・運用していた113系とは別に、JR西日本の113系が岡山〜琴平間の普通列車としてかつて四国へ乗り入れていた。

 この113系は、関西圏での快速運用対応用に、最高速度を100km/hから110km/hに向上する改造工事の施された網干総合車両所または日根野電車区所属の5000番台車で、まれに白地にライトブルーの帯を巻いた旧日根野区所属の阪和線快速色車が使用されることもあった。

 2001年秋から網干車、2003年には日根野車の乗り入れが確認されている。
 2003年の春から秋までは、岡山区の115系と共通で運用されていた模様であるが、同年秋以降は姿を見せなくなった。
 なお、乗り入れ開始当初は「こんぴら」のヘッドマークを掲げていたが、2002年からは掲出しなくなった。


8000系と離合

予讃線 丸亀〜讃岐塩屋間
2003年3月30日

 岡山区の115系に代わって瀬戸大橋線運用に就く日根野区の113系B03編成。

 当初掲げていた「こんぴら」のヘッドマークは、四国運用開始から1年ほどで省略されるようになった。
2545M

土讃線 琴平駅
2003年7月6日

 阪和線快速色車が瀬戸大橋線運用に入っていた時期もあった。
 なお、よく見ると中間のモハ2両は湘南色となっている。



 なお、5000番台車の中には座席を転換クロスシートに交換し、外観もイメージチェンジした更新改造車も存在するが、やたら五月蠅い上に乗り心地が悪いのはJR四国の113系更新車と同じであった。


形式 クハ111形
5000番台
モハ112形
5000番台
モハ113形
5000番台
制御車パンタグラフを搭載する中間電動車中間電動車
寸法20,000 mm
2,950 mm
4,077 mm
パンタグラフ
折り畳み高さ
4,140 mm
重量31.6 t38.4 t38.6 t
車体普通鋼
電動機形式
出力
S-MT54D
120kw×4
歯数比4.82
ブレーキ方式 SELD発電ブレーキ併用
電磁直通ブレーキ
ブレーキ装置車軸ディスク踏面片押
台車形式TR62DT21B
パンタグラフ形式PS16
許容最高速度110km/h
車体構造・客室3扉転換クロスシート
乗車定員116(座席:60)128(座席:72)


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