キハ20系 一般形気動車


キハ20
キハ20形
予讃本線 高松駅
昭和58年3月
キハ52形
土讃本線 窪川駅
昭和62年3月

※同じように見えるけど、側面扉の間の窓の数が違うのだ(キハ52の方が1つ多い)


 昭和28年、初の量産型液体式ディーゼルカーとして登場したキハ10系は、機関出力の低さを補うために車体幅を狭くしたり、客室設備を簡略化したため、客車や電車に対して見劣りがした。
 そのため、ナハ10系やキハ55系で実用化された車体軽量化の技術を取り入れて車体の大型化を図ったのがキハ20系である。

 昭和32年、両運転台のキハ20、片運転台のキハ25、北海道向けのキハ21が登場。
 その後は新たな北海道向けのキハ22や、エンジンを2台搭載した勾配線区向けのキハ52、キハ25の前半分を荷物室としたキハユニ25など、多くの型式・番号区分が存在する。

 エンジンは当時の国鉄標準型機関であるDMH17系(登場時:160PS/後:180PS化)が搭載され、最高速度は95km/h。
 側窓は初期の車両は上段が固定されたいわゆる「バス窓」であったが、以降は2段窓が標準となった。台車も昭和33年以降登場のものからは改良が加えられている。
 出入り口扉は半自動で、戸閉めは自動であるが開ける際は手動となり、これが時代が進むにつれて利用客に嫌われ、後継車種であるキハ45系では全自動操作が可能となった。

 車体全長は20mが基本であるが、キハ52形のみはエンジンを2台搭載する関係上、全長21.3mの大型車体を持つ。
 そのため、キハ20形とキハ52形は外観はよく似ているが、キハ52形の方が乗車定員が6名多い。


 国鉄一般型気動車の標準型として昭和41年までの間に総勢1072両が量産され、全国の非電化区間の無煙化に貢献した。
 四国でも昭和30年代半ばには普通列車用の標準型車両として大量に投入され、最盛期は総勢約100両が配置されていた。

 しかし、国鉄末期頃から全国的に急速に廃車が進み、四国では平成2年11月改正で全車除籍されて姿を消した。


 現存する20系気動車は、エンジンを2台搭載した両運転台式のキハ52形27両(2004年4月現在/JR東日本24両+JR西日本3両)のみで、それ以外の各形式は既に消滅している。

形式
キハ20形
キハ25形
キハ52形
キハユニ26形
寸法

20,000 mm
21,300 mm
20,000 mm

2,928 mm

3,925 mm
重量
30.6〜32.1 t
30.2〜31.7 t
35.5〜36.6 t
31.1 t
車体
普通鋼
機関形式
出力
DMH17H
180PS/1,500rpm
DMH17H
180PS/1,500rpm×2
DMH17H
180PS/1,500rpm
変速機
TC2A 又は DF115A
(変速1段・直結1段手動変速)
最終減速比
2.976
ブレーキ方式
DA1A
ブレーキ装置
踏面片押
台車形式
DT22A/TR51A
DT22A
DT22A/TR51A
許容最高速度
95km/h
車体構造・客室
2扉セミクロスシート
2扉セミクロスシート
荷物室・郵便室付き
乗車定員
82(座席:70)
88(座席:76)
88(座席:76)
46(座席:40)


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