C58形 蒸気機関車


多度津式集煙装置を搭載した333号機(多度津工場)



 大正期を代表する旅客用の8620形と貨物用の9600形を代替するべく製作された機関車で、1938年から1947年にかけて427両が製造された。
 なお、太平洋戦争のため、1943年から1946年まで、製造が一時中断している。

 国鉄テンダー機関車としては唯一、先従輪1+動輪3+後従輪1軸の、1C1(プレーリー形)の軸配置を持つ。
 国鉄蒸気機関車としては初めて、密閉型の運転室が採用されて炭水車に接する部分に乗務員用の乗降扉が設けられている。

 全長は18.275m、動輪直径は1,520mm。
 動輪周出力は1,097PS。



 四国は線路規格が低く、土讃本線や予讃本線といえども軸重の重い大型機関車が入線できなかったため、8620形とともに主力として活躍した。
 土讃本線限定で使用されたD51形を別にすれば、四国に配置された蒸気機関車の中では最も出力が大きく走行性能も優れることから、予讃本線や土讃本線では準急列車の先頭に立って活躍した。

 最盛期の1965年頃には、高松・松山・高知機関区のほか、多度津・小松島にも合わせて42両が配置されていた。
 四国のSL最終期には小松島に重点配備され、高徳本線などで最後の活躍をした。

 土讃本線で運用される車両については、基本的に集煙装置が搭載され、さらに重油併燃装置を搭載している重装備の車両も多かった。
 この集煙装置は「多度津式」と呼ばれるモノで、鷹取式の母体になったものと言われている。


 配置数の多さを反映して、四国内では5両が保存されている(うち3両は香川県内)。



12号機


 高松市内某所で静態保存中の12号機。

 多度津式集煙装置と重油併燃装置を搭載しており、一見して「土讃線仕様」であると判別できる。
 もしかすると、準急「南風」「土佐」を牽引したことがあるかもしれない。

 ピカピカに整備されていて一見綺麗だが、よく見れば「年寄りの厚化粧」状態 ^^;
 もちろん、放置されるよりは遙かにマシであるといえる。


後ろから

すぐ近くの高松工芸高校の生徒たちによって製作された説明板

多度津式集煙装置

重油併燃装置用の重油タンク

前後の様子

動輪
295号機


 坂出市内某所で静態保存されている295号機。
 仕様的に考えて、こちらも「土讃線仕様」。

 現在は、重油併燃装置付きで集煙装置無しという半端な姿となっている。
 一般的に考えてこの仕様で実際に運用されていたとは考えにくく、事実煙突周辺には集煙装置の脚の部分があったと思われる痕跡があり、集煙装置の方は保存時かまたは後になって撤去されたものと思われる。

 12号機に比べれば保存状態は悪く、前照灯のレンズや運転席窓ガラスなどが喪失している。

 正面に鶴マークがあるが、これは1950年3月20日にお召し列車を牽引したときの名残ではないかと思われる。


後ろから
炭水車後端部に手すりが追加されている

立派な石の案内板

重油タンクと、集煙装置撤去痕の残る煙突付近

こういうのは、現役当時の姿で保存して欲しいもの
どうせ撤去するなら、両方撤去するべきだろう

キャブ内の様子

前後の様子、、、って、失敗(苦笑)
後日リベンジだな(^^;

炭水車内




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