阿佐海岸鉄道
ASA101・201形


海部駅に進入する甲浦行ASA−101形「しおかぜ」
JR牟岐線(阿佐海岸鉄道) 海部駅
1997年12月15日


 阿佐海岸鉄道は、海部町等の沿線自治体の共同出資によって、第3セクター鉄道として1992年3月26日に開業した。

 開業区間は海部〜甲浦(かんのうら)間8.5キロで、元々は徳島から室戸岬を経由して高知までを結ぶ四国循環線の一部として計画され、一部区間では建設も始まっていたのだが、地方交通線建設凍結の災禍に巻き込まれ、一時建設が中断していたのを、地元自治体の熱意によって開業にこぎ着けたものである。

 同社線の宍喰(ししくい)・甲浦の2駅には交換設備が無く、同社が保有する車輌もASA101/201のわずか2両であったが、このうちASA201形は2008年に海部駅の車止めに突っ込んで事故廃車となった。
 ASA101/201形は、車輌の仕様は土佐くろしお鉄道のTKT−8000形と全く同一で、客室構造も同じである。

 ASA201形の代替として2009年に旧高千穂鉄道TR201形を譲り受け、これをASA301形として運用している。


 かつては、JRの車両が甲浦まで、また阿佐海岸鉄道の車両が牟岐まで乗り入れる運用があったが、現在は全て海部で折り返しとなっており、それぞれ自社線内のみの運用になっている。
 従って、ASA301形については、JR線内を営業運転した実績は今のところは無い。




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