8620形 蒸気機関車


58685号機(多度津駅前)


九州スタイルの58654号機
SL「あそBOY」
2004年7月撮影



 大正時代の標準的な旅客用機関車として、1914年から1929年にかけて合計672両が量産され、「ハチロク」の愛称で親しまれた。

 明治末期に急行列車用として各国から輸入された機関車を参考にして設計、製造された。
 最高の性能を狙うのではなく、汎用性を重視した設計が特徴である。

 車軸配置は、先従輪1+動輪3の1C形で、後位側の従輪を持たない。
 先従輪と第1軸動輪を一体化した特殊な台車を履き、最小80mの曲線を通過することが出来る。

 本来は旅客用で当初は東海道・山陽本線で使用されたが、軸重が軽く、使い勝手に優れることから、その後は支線区へ転用されたり、貨物列車牽引や入れ換えにも使用され、当初の設計目標である汎用性の高さを遺憾なく発揮し、SL最終期まで各地でその姿が見られた。

 全長16.765m。動輪直径1,600mmで、動輪周出力は759PS。



 四国においてはC58形とともに主力として活躍し、1955年当時は、高松・多度津・松山・宇和島・高知の各機関区に総勢68両が配置されていた。

 その後はDF50形やDE10形と入れ換わるように姿を消していき、1970年に四国の鉄路から去っていった。
 現在多度津駅前に保存されている58685号機は、最後は小松島の配置であった。


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